ペン字検定(硬筆書写検定)をわかりやすく解説!合格率は?

ペン字検定(硬筆書写検定)をわかりやすく解説!合格率は?

美文字が書けるようになったら「資格もほしいな」と思いませんか。

ペン字の実力が試せるペン字検定(硬筆書写検定)は誰でも受験できて、合格すると公的なスキルとして認められます。

こちらでは「硬筆書写検定」について詳しく解説します。

ペン字検定(硬筆書写検定)とは?
履歴書にも書いていい?

ペン字検定(硬筆書写検定)とは?履歴書にも書いていい?

ペン字検定、正式名称「硬筆書写技能検定」は、年に3回、全国的な規模で実施される、硬筆の書写検定としては日本で唯一の技能検定試験。財団法人日本書写技能検定協会により認定される文部科学省後援の検定試験です。

検定は、実技とともに文字についての理論も問われる総合的な内容で、学歴や年齢制限はなく誰でも受験できます。合格すれば専門的な知識と技術が公的に認められ、履歴書の資格欄にも記載できます。

合格率はどれくらい?

合格率はどれくらい?

2016年(平成28年)の合格率は以下の通りです。

  • 3級63.4%
  • 2級45.9%
  • 準1級20.2%
  • 1級10.7%

3級だと60%を超える合格率ですが、2級で50%を切り、準1級になると約20%。1級の合格率になるとわずか10%。取得の難しさがわかると思います。
2016年は1級の受験者数が773人。合格者は83人でした。

各級のレベルと試験内容

難易度 検定時間 試験内容
6級 小学校1〜3年生くらいまでの低学年程度 40分 硬筆書写のもっとも初歩的な技術及び知識

  • 技術分野:漢字・ひらがな・かたかな・漢字かな交じりのことばを書く
  • 理論分野:なし
5級 小学校3年生以上程度 60分 硬筆書写の初歩的な技術及び知識

  • 技術分野:漢字仮名交じり5〜6文字、縦・横書き、掲示分
  • 理論分野:筆順
4級 中学生・高校生程度 60分 硬筆書写の基礎的技術及び知識

  • 技術分野:速書き、漢字仮名交じり5〜6文字、縦・横書き、掲示分
  • 理論分野:筆順と漢字の書き取り
3級 中学生・高校生程度 70分 硬筆書写一般の技術及び知識

  • 技術分野:速書き、漢字10字、縦・横書き、はがきの宛名、掲示分
  • 理論分野:筆順、漢字の部分名称、草書を文中で読む、漢字の字体など
準2級※ 高校生・大学生・一般社会人程度 90分 硬筆書写のやや専門的な技術及び知識

  • 技術分野:速書き、漢字10字、縦・横書き、はがきの本文、掲示分
  • 理論分野:筆順、漢字の部分名称、草書を熟語で読む、漢字の字体など
2級 高校生・大学生・一般社会人程度 90分 硬筆書写の専門的な技術及び知識

  • 技術分野:速書き、楷書・行書、縦・横書き、はがきの本文、掲示分
  • 理論分野:筆順、旧字体と書写体を常用漢字に直す、草書を熟語で読む、文字の歴史、漢字の部分名称、漢字の字体など
準1級 高校生・大学生・一般社会人程度 90分 硬筆書写のより専門的な技術及び知識

  • 技術分野:速書き、楷行草三体を書く、縦・横書き、自由作品、掲示分
  • 理論分野:旧字体と書写体を常用漢字に直す、草書と古筆を読む、書道用語・書道史、漢字の字体など
1級 大学生・一般社会人程度 90分 硬筆書写の高度な技術及び知識

  • 技術分野:速書き、楷行草三体を書く、縦・横書き、自由作品、掲示分
  • 理論分野:旧字体と書写体を常用漢字に直す、草書と古典を読む、書道史、漢字の字体など

※準2級は平成30年度より新設

1級合格で指導者にもなれる?

1級合格で指導者にもなれる?

硬筆書写技能検定の1級は、高度な技術と知識が求められる内容で、合格率は約10%。指導者を目指す人向けの級です。

そのため1級に合格すると公的に「優秀な硬筆の指導者としての社会的な位置付け=指導者認定」を受けることができます。

具体的には希望者に対して賞状形式の「指導者認定証」と標示板形式の「指導者証」が交付され、ペン字教室を開くなど指導者としての道も開けます。


主婦や大人女性・ママの習い事、
嬉しいメリットをご紹介!