英会話を習うからには、できれば早く身につけたい！誰だってそう思いますよね。そんな時に「4分の1の時間で英語を習得！」なんて宣伝文句を見ちゃったら、これはやっぱり気になるもの。そんな「カランメソッド」についてメリット・デメリットや授業の仕方などまとめました！
カランメソッドとは？
英会話教室を検索していると、時折見かける「カランメソッド」。これは1960年代にイギリスで生まれた英語学習法のこと。この手法（メソッド）は、簡単に言うと「投げかけられた質問に対して反射的に答えられるようになる訓練」を繰り返し行うというもの。この訓練により、「質問文を頭の中で一度母国語に翻訳する」というステップが排除され、英語の質問に対し英語のまま考えられるようになります。もともとは英語が母国語ではない人のために考え出された勉強法ですが、現在では世界30ヵ国、500校近くで導入されています。
カランメソッドではどんな授業を行う？
「反射的に答えられるようになる」には、どのような授業を行うのでしょうか？ここではその具体的な流れ、特徴をご紹介します。
- ①講師が質問を2回繰り返し、その後すぐに回答の冒頭を伝える
- 講師の質問は高速で、その回答も即座に反応することが求められます。講師が伝え始めた回答の冒頭をヒントに、生徒が正しい回答を発言します。もちろん単語や文法を間違えることもあると思いますが、その場で修正されます。
- ②質問や注文は受け付けない
- 文章中にわからない単語があっても、「もう少しゆっくり話してほしい」と思っても、それらは受け付けられません。生徒には、「とにかくたくさん話すこと」が求められます。そのため、講師は授業が止まるようなことには対応しません。
- ③短縮形を使う
- 「I am」は「I’m」というように、講師・生徒ともに短縮形を使用します。実際のネイティブの会話では短縮形を使うことが自然なため、最初からその形に慣れておくことが重要なのです。
- ④フルセンテンスで回答する
- 質問に対する答えが「Yes／No」で答えられるものだったとしても、文法の構造をしっかりと身につけるために、完全な文体で答える必要があります。
- ⑤求められた単語で始まる回答は、事実とは関係ない
- 例えば「コーヒーが好きか」という質問に対して、講師の求める回答が「No」から始まったとしたら、生徒がコーヒー好きかどうかにかかわらず「No」から始まる文章で回答します。カランメソッドは会話ではなく、頭の中で母国語に翻訳せずに瞬時に英語で回答できるようにすることが目的なのです。
カランメソッドの授業例
カランメソッドのデメリットは？
「4分の1の時間で英語をマスターできる」と言われるカランメソッドですが、デメリットもあります。
- 【デメリット①】初心者にはややハードルが高い
- 上記の授業内容を見ればわかる通り、カランメソッドはとにかくものすごいスピードで進みます。まったくの初心者は、途中で挫折してしまうことがあるでしょう。
- 【デメリット②】テキストのセンテンスには、あまり使われないものもある
- カランメソッドでは身近なものを利用することでイメージしやすいように作られているため、「あなたの手には親指よりも、多くの指がありますか？」のような普段使わない質問が出ることがあります。
- 【デメリット③】イギリス英語が基本
- 日本はアメリカ英語寄りの国です。そのためこれまでに学んだ英語とは「違う」と感じる部分が出てくるでしょう。デメリットではありませんが、「ベースはイギリス英語である」ことは理解しておきましょう。
これらのデメリットはあるものの、徹底した反復学習によって「英語の質問に対して瞬時に英語で答える」英会話脳と英会話力は、確実に鍛えられます。
カランメソッド対応のオンライン英会話
- ネイティブキャンプ
- カラン・オンライン・パートナーシップ・プログラム正式提携校。カランメソッドの各ステージが終了すると、生徒に「カランメソッドステージ修了証」が発行されます。
- イングリッシュベル
- カランメソッドを日本で初めてオンライン英会話に導入。さらにカランメソッドの足りない部分を補ったDMEメソッドも導入しています。
- QQイングリッシュ
- カランメソッドを利用した大学との実証実験を実施。結果はTOEICのスコアが全員アップしました。カランメソッドで6つのコースがあります。
- ジオスオンライン
- カランメソッド正式認定校。カランメソッドのコースも無料で体験レッスンを受けることが可能です。初級コースもありますが、一度無料体験をおススメします。
