Webデザイン用のポートフォリオってどうやって作ればいいの?未経験だから、実績がないんだけどどうしたらいいの?
ポートフォリオ作りに悩むWebデザイナーの疑問にお答えします!
Webデザイナーになるためにポートフォリオは必要なのか、未経験の場合の作り方や評価されるポートフォリオのポイント、参考にしたいポートフォリオサイト、積極的に活用すべきSNSについて詳しく解説・紹介しています。
ポートフォリオって?Webデザイナーになるには必要?
ポートフォリオとは、「目的に応じてまとめられた作品集」のこと。それを見せることで、自分の能力や実績を相手にアピールします。
そのため、制作したものをすべて掲載するのではなく、就職活動や転職活動、コンペ案件、自身のキャリア紹介など、目的に沿ってまとめることが大切です。
発注者はポートフォリオを見て、自社の希望するサイトデザインを叶えてくれるセンスがあるか、技術があるかを確認し、仕事を依頼するのです。
未経験からWebデザイナーになる場合、ポートフォリオは特に重要です。世に出た実績や自分の能力を保証してくれる人がいないため、ポートフォリオがなければ自分のデザインスキルを証明できないからです。
求人サイトで見かける「未経験可」のWebデザイナー募集は、「スキルがなくても可」ではありません。「Webデザイナーとしての勤務が未経験でもOK」という意味であり、「ポートフォリオを制作するだけのスキルはある」人材を求めていることが多いのです。
未経験Webデザイナーのポートフォリオの作り方
ここでは、未経験のWebデザイナーがポートフォリオに載せるべき内容をご紹介します。
基本的にはWebで見せますが、相手によって紙の提出が必要なこともあります。その場合、全体のボリュームが20ページ以内に収まるようにしましょう。
自己紹介(プロフィール)
- ①名前、顔写真
- ②生年月日
- ③過去の経歴
- 主にクリエイターとしての経験や、Webデザイナーを目指すことになったきっかけなど。
- ④保有する知識・能力・資格やスキルレベル
- IllustratorやPhotoshop、HTML5/CSS3、JavaScriptなど、保有するスキルを詳しく書きます。社会人経験がある場合は、ビジネススキルについても明記しておきましょう。
- ⑤自己PR
- 応募する企業に合わせて、Webデザイナーとしての熱意や作品作りへのこだわり、自分の強みを書きましょう。具体的なエピソードがあると、説得力が増します。今後身に付けたいスキルや入社後にチャレンジしたいことなども有効です。また、週に何日、何時間程度働けるかも記載しましょう。>
作品紹介
未経験で採用実績がない場合は、掲載用に架空のサイトを複数作成します。その際、PhotoshopやIllustratorを使ってサイトデザインを行い、テキストエディタでHTML/CSSを組んでサイトを完成させましょう。
それぞれのサイトで、コンセプトやサイトの目的、工夫した点を簡潔にまとめて載せます。
連絡先
自分の連絡先やSNSアカウント、ポートフォリオサイトのアドレスなどを記載します。
評価されるポートフォリオってどんなの?
提出したポートフォリオを最大限評価してもらうために重要なポイントをまとめました。
- ①わかりやすい・見やすいものにする、他者目線を常に意識する
- サイトはわかりやすいことが一番大切です。自己満足に陥らないよう、自分のことを全く知らない人が見ても伝わるデザインにしましょう。
- ②TOPのビジュアルはインパクトのあるものを使う
- どこにでもあるような、特徴のないビジュアルでは印象に残りません。自分を表現するためにインパクトのあるものを使いましょう。
- ③ターゲットに届くキャッチコピーを入れる
- なんのためのサイトなのか、見た人がすぐに理解できるキャッチコピーを入れましょう。
- ④自分の強みをしっかりと伝える
- 得意分野やこだわりなど、自分の強みがしっかりと伝わるポートフォリオにしましょう。
- ⑤デザインの4原則に沿ったものにする
- 独自性を追求しすぎて凝った作りにならないよう、デザインの4原則(近接・整列・反復・強弱)を常に意識しましょう。その上で、遊び心のあるサイトデザインで個性や世界観を際立たせることが重要です。
- ⑥「ダミーテキスト」の文言をできるだけ減らす
- 未経験のWebデザイナーが架空のサイトを作った場合、テキストが入る部分に「ダミーテキスト」と入れることがあると思います。これがあまりにも多いと、「しっかり作りこむ気がない」と判断されてしまうため、できる限り文章を入力しましょう。
- ⑦定期的に更新する
- ポートフォリオはいつまでも古いものを使わず、定期的に更新しましょう。ひとつでも経験を積んだら、それを「NEW」としてアピールしましょう。
- ⑧常時SSL化されている
- SSL化していないサイトは、アドレスバーに「保護されていない通信」「安全ではありません」などの警告が出てしまうことがあります。ポートフォリオサイトなのでセキュリティ面はそんなに心配ありませんが、あまり良い印象を与えないので、常時SSL化しておきましょう。
参考にしたいWebデザイナーのポートフォリオサイト~未経験で学んだ主婦からプロまで
ポートフォリオを作る時に参考になるWebデザイナーのポートフォリオサイトを集めました。
- プロのWebデザイナー
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- http://maima.me/
- https://www.webcreatormana.com/
- https://www.oniguili.jp/
- https://u-d-l.jp/
- 卒業制作
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- https://chiakihiroshige.jp/
- https://mizuki-mori-work.com/
- プロが未経験の時に作成したもの
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- https://webdou.net/portfolio/top/index.html
ポートフォリオと一緒に活用させたい!SNSはアピール力抜群
上記「ポートフォリオの作り方」でも連絡先として触れていますが、SNSは積極的に活用しましょう。WebデザイナーはWebに関わる業種なので、アピールするには最適です。
なかでも「Twitter」「Instagram」の2つはぜひ活用したいSNSです。
- WebデザイナーやWeb関係のツイートに「いいね!」をするだけで、気軽に繋がることができます。現役のWebデザイナーもTwitterを利用していることが多いので、積極的に挨拶をしていきましょう。
また、Web関連のサイトを運営しているアカウントやGoogleの各種アカウントをフォローすれば、最新の情報が収集できます。
- Instagramは、ビジュアルを見せたいデザイナーとは相性抜群!それ自体をポートフォリオとしても利用できます。ハッシュタグで検索する人が多く、世界中からの流入が見込めます。比較的若い起業家も多く利用しているので、使い方によっては営業ツールにもなります。
もちろん、普段から自分が使っている「プライベートアカウント」をアピールする必要はありません。愚痴や不満など、ネガティブワードが並ぶアカウントはむしろ見せない方がいいでしょう。
Webデザイナーとしてのアカウントを新規で作り、ポートフォリオの一部として活用できるようにしていくのがおすすめです。